高林 正典准教授

准教授

高林 正典

研究紹介一覧に戻る

「光にしかできない」高度な情報システムの創成に向けた研究

「21世紀は光の時代」という言葉に示されるように、次世代の情報化社会にとって光技術は必要不可欠なものになると予想されます。現在電気的に行っている技術を光によるものに置き換えることで、性能の飛躍的向上が期待される場合が多いためです。具体的には、情報の処理、蓄積、伝送に関する技術ですが、ただ単に既存技術の性能を高めるのではなく、「光にしかできないこと」を利用して全く新しいシステムを創成することにこだわって研究を行っています。
光技術といっても様々なものがありますが、私は中でもホログラフィという技術に注目しています。ホログラフィと聞くと、ほとんどの人は、SF映画に出てくる「空中に浮かぶ立体映像装置」を思い浮かべるかもしれません。しかしホログラフィが持つ最も重要な性質は、「光による光の制御」、つまり光の進み方を、光によって作られた構造によって制御可能であるという点です。これによって可能になる光波の記録や波面の変換、多重記録といったホログラムならではの特長を活かし、高機能デバイスから各種3D技術まで幅広く興味を持っています。

次世代光記録技術に関する研究
情報を安全かつ長期に保存するための「アーカイブ技術」への要求は、いつの時代にも存在しています。求められる性能も年々高まっており、例えば、進化を続ける映像技術、カルテや書籍の電子化など、記録すべき情報量の増加は明らかです。こうした背景の中、次世代アーカイブ技術には、長寿命性、省スペース性、省電力性、耐環境性だけではなく、高い記録密度と転送速度も求められるようになってきました。こうした需要に応えることが出来る次世代記録技術として「ホログラフィックメモリ」に注目しています。どうしたらより多くの情報を限られた領域内に記録することが出来るのかについてホログラフィの特性を調査しながら様々なアプローチによって研究しています。

次世代イメージング技術に関する研究
目に見える「光強度分布」だけでなく、目に見えない「光位相分布」を知ることができれば、奥行き方向の情報(凹凸情報)や屈折率分布の情報を知ることができます。ホログラフィを使うと、光位相分布計測を比較的簡単な装置で実現することができます。これらは近い将来、医療や生産の現場で重宝されると予想されます。ディジタルホログラフィをはじめとした最新の技術に注目し、物体の表面形状や断層面を「正確、高速、安価」にイメージングする方法について研究を行っています。

空中に浮かんで見える立体像
空中に浮かんで見える立体像
シミュレーションによって可視化された屈折率分布(ホログラム)
シミュレーションによって可視化された屈折率分布(ホログラム)
ホログラフィックメモリからの再生光
ホログラフィックメモリからの再生光
 

前ページに戻る